2.どの金融商品をおすすめするか?
1.お金の増やし方についてでお伝えしたとおり、お金を増やすには『貯蓄』『投資』『投機』『ギャンブル』『副業』があります。その中でも、独立系FPとしてお客さまにおすすめしているのは主に『投資』と『副業』で、『貯蓄』や『投機』も一部をおすすめしております(副業については別講にてまとめます)。では、具体的にどういった金融商品を購入すれば良いのでしょうか?結局は、自分で “買い” だと判断する金融商品を購入するのが一番ですが、私が自身でも購入している、あるいは購入したいと考えている金融商品等をまとめていきます。
※金融商品の詳細は(長くなるので)、各講にてお伝えします。
『貯蓄』金融商品おすすめ
貯蓄には、増えにくい(金利が低い)が、すぐに引き出すことができるという特徴があります。そのため、生活資金や緊急予備資金、少し先の旅行資金など、短期的な目標をめがけて資産形成していくのが貯蓄です。
・口座預金
最低限度の生活費用は銀行口座に入れておく必要があります(出先で急にお金が必要になったら困りますよね)。
・国債 おすすめ!
国に対する債権です。銀行口座等よりも金利が高く、半年ごとにクーポン(利子)がつきます。中途解約するときも、2回分の利率を放棄することでただちに解約することが可能。
・終身保険
保険会社の取り扱う、死亡保障が終身に渡る保険です。“保険” ですが貯蓄性が高く、解約したときの返戻金を踏まえてコツコツ資産形成することができます。※途中で解約すると元本割れするリスクあり
・子ども保険
教育資金形成を目的に、保険会社が用意している金融商品です。子どもがまだ幼いときから契約し、子どもが高等教育を迎えるときに満期を迎えるものが一般的です。※途中で解約すると元本割れするリスクあり
・個人年金
60~65歳頃まで保険料を払い込み、積み立てたお金をもとに年金を受け取るものです。マイナス金利の影響により、おすすめ順位は下がりましたが、節税効果はあるため健全な家計を形成するにはもってこいです。※途中で解約すると元本割れするリスクあり
『投資』金融商品おすすめ
投資には、引き出しにくいが、増えやすい(金利が高い)という特徴があります。そのため、教育資金や老後資金、将来の夢など10年~15年以上先の長期的な目標をめがけて資産形成していくのが投資です。
・変額保険 おすすめ!
払い込んだ保険料の一部が運用に回され、その運用の成果により解約返戻金や万が一の死亡保険金が変動する金融商品です。
・外貨建保険 おすすめ!
払い込んだ保険料の一部が外貨で運用されるものです。一般的に、円よりも外貨の方が金利が高いため、個人年金や子ども保険等よりも大きなリターンが期待できます。
・投資信託 おすすめ!
株・国債といったファンドをひとまとめにし、パッケージ化した金融商品です。独立系FPをしていて一番質問を受けるのが「投資信託っていったいなんですか?」というものですが、実は複雑ではありません。リスクも分散されており、初心者にもおすすめできます。
・不動産投資 おすすめ!
不動産投資と聞くと、「不動産を売って儲けるのかな?」というイメージがあると思いますが、おすすめするのは「不動産を賃貸し、その賃料収入を得る方法」です。公務員・一定の企業にお勤めの方、勤続年数が数年以上ある方などは非常におすすめです。
『投機』金融商品おすすめ
投機は機会(チャンス)に投資するものであり、ブレ幅が大きい・早いという特徴があります。投機は先天的な能力・性格も求められるため、損失が出ても問題のない範囲内で行うことが重要です。
・株式投資
株式投資は、証券会社を介して株式会社が発行する株式を購入することです。
・FX(Foreign Exchange)
FXとは、外国間での通貨において、スワップ(為替差益)を目指すことです。
・先物取引
将来の相場や金利などを、いまの時点で確定し契約することです。
まとめ:金融商品を買うときは、生活に必要な範囲で口座預金などの「貯蓄」を行い、「投資」に力を入れることをおすすめします。「投機」は必ず余剰資金で!