9.投資の鉄則③:ドルコスト平均法(積立投資)

※投資の鉄則3つについては、7.投資の鉄則①:資産を分散させよう!でまとめてあります。

ドルコスト平均法(積立投資)とは?

ドルコスト平均法とは、一定の金額で、継続的に投資を行っていく手法のことです。わかりやすく言い換えれば、「積立投資」とも言えるでしょう。積立投資とは、たとえば一ヶ月に一回支払い、10,000円といった投資額を定め、継続して投資を行っていくことです。このドルコスト平均法では、どのようなメリットが起こるのでしょうか。

上の図は、2006年1月から2015年12月にかけて「日経平均株価」を追ったものです。2006/1月に日経平均株価が16,650円からスタートし、一時期10,000円以下まで価格が下がり、最終的に2015年12月19,034円まであがったそうですね。このインデックスファンド※に対し投資を行った場合、以下の事例をもとに、リターンはいくらになるか計算してみましょう。

※インデックスファンド…株価指数に連動した対象に直接投資を行うこと。「日経平均株価」「TOPIX」などがある。

事例Ⅰ:120万円を持っていて、2006年1月に一括投資を行ったケース
2006年1月の日経平均株価は16,650円です。この日に120万円を全額投資し、2015年12月に19,034円を迎えたとき、株を全額売却したとします。リターンの計算ですが、株価は16,650円→19,034円に上昇したため、およそ1.14倍、つまり120万円×1.14=136.8万円ほどが返ってくるという試算になります。これが一般的な “投資” のイメージではないでしょうか。

事例Ⅱ:1万円の月額投資を、2006年1月から10年間継続したケース
ひと月1万円の投資を10年間継続した場合、1万円×12ヶ月×10年間=120万円がかかるため、事例Ⅰのケースと支払い総額は同じになります。事例Ⅰでは、120万円の投資で136.8万円のリターンがありましたが、月額投資の場合はどれだけのリターンとなるでしょうか。ドルコスト平均法シミュレータで計算をしてみると、その試算結果はなんと、およそ187.5万円にのぼるそうです。では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

ドルコスト平均法をわかりやすく!

上の図をご覧ください。これは毎月10,000円ずつ投資をした場合の、株価と購入口数の動きを表しています。株価が10,000円のとき、購入できる口数は1.0口になりますし、株価が12,000円と上がれば、購入口数は0.8口と減ってしまいます。しかし、株価が1,000円までダダ下がりしてしまったとき、その購入口数は10.0口と増加するのです。これこそが、ドルコスト平均法の神髄(うまみ)ですね。

※上記「日経平均株価」の例でも、株価と同様に購入口数を記載してあります。たしかに株価が下がったとき、購入口数は増えており、きちんとリスク分散ができていますね!

まとめ:ドルコスト平均法とは、一定の金額で、継続的に投資を行っていく手法投資するタイミングを分散させることにより、堅実な運用成果が期待できるため、初心者にはおすすめの方法です!

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