8.投資の鉄則②:投資は長期的な視点で!

※投資の鉄則3つについては、7.投資の鉄則①:資産を分散させよう!でまとめてあります。

大数の法則

大数の法則とは、ある仮定があったとき、サンプル数を増やせば増やすほど確率は収束していくというものです。わかりづらいので、ある実験をもとに説明しますね。

サイコロ1個を振り、その目が “1” である確率を考えます。理論上では、1/6 の確率で1が出ますよね。それでは、6個サイコロを投げたとき、確実に “1” が出ると思いますか?「絶対でるよ!」と考える方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は「うーん…どうだろう…?」と微妙な反応をすると思います。このように、サンプル数(=サイコロを振った数)が少ないとき、期待していること(“1” がでること)が起きる確率は低くなるのがセオリーです。

一方で、サイコロ600,000個を用意した場合はどうでしょうか(おもちゃ屋ボロ儲けですね)。600,000個のサイコロを一度に振ったとき、理論上では 100,000/600,000 の確率で1が出ることとなります。「600,000個のサイコロを投げたとき、約100,000個のサイコロは “1” が出ますか?」と聞かれれば、「大体そのくらいになるだろうなぁ…」という気持ちになると思います。このように、サンプル数(=サイコロを振った数)が多いとき、期待していること(”1″ がでること)が起きる確率は収束していくのです。

長期的な視点で投資を行いましょう!

上記のとおり説明してきた大数の法則ですが、この法則は投資にも活用することができます。上で説明したときの、サンプル数(=サイコロを振った数)を投資の期間に見立てて考えてみましょう。ここでは、4/5 の確率で株価が上昇する投資を例に挙げます。

100万円を持っていて、一日や一年などの短期間だけお金を預けたとします。この場合、サンプル数(=投資の期間)が少ないため、株価が上昇して120万円となるか、株価が下落して80万円となるかは確率が定まりません。言い換えれば、お金が「上昇」するか「下落」するかはギャンブルチックになるのです。デイトレーダーと呼ばれる方々は、投資を本業とし “売り” 局面を瞬時に判断できるため、これを生業とできるのですが、本業が別にある方は厳しいものとなります。

一方で、30年など長期間お金を預けた場合はどうでしょう。投資の期間(=サンプル数)が多いため、確率が収束していきます。数年は下落する局面があると思いますが、「下落」「上昇」「上昇」「下落」「上昇」「上昇」「上昇」「上昇」…と、確率は段々と 4/5 に収束していきます。そのため、長期の視点で投資を行った場合、少しの下落は気にならなくなり、結果として確実な運用成果を期待できることとなります。

まとめ:短期間で投資を行うよりも、長期間で投資を行う方が運用の成果を確実に期待できます。健全な家計をめざすのであれば、長期的な視点で投資を行いましょう!

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