1.変額保険とは?

変額保険とは?

変額保険とは、支払っている保険料の一部が運用にまわされ、その運用結果により万が一の死亡保険金や解約返戻金が変動する保険のことです。

65歳までといった一定の支払い期間を定め、その払い込みが満了する日まで、決まった保険料を支払っていきます。支払った保険料の一部が「積立金額」として特別勘定※に預けられ、運用のプロによって運用がなされます。プロによって得られた運用益は、さらにプロによる運用にまわされるため、雪だるま式(複利)で資産が膨らんでいく特徴があります。そのため、個人年金や終身保険よりも、資産形成にチカラが注がれています。

保険のかかっている期間では、もし万が一の死亡事故が起きた場合でも「基本保険金額」が支払われます。「基本保険金額」とは、「積立金額」が契約時に設定した「基本保険金額」より下回っていたとしても、その設定した額が死亡保険金として払われるというものです。そして「積立金額」が「基本保険金額」を上回っている場合には、原則、「積立金額」の分だけ「死亡・高度障害保険金」が受け取れる仕組みなのです。※「積立金額」が「基本保険金額」を上回るまでは、「基本保険金額」=「死亡・高度障害保険金」となります。

膨らんだお金を受け取る方法は2点。

①満期保険金として積立金額を受け取る
保険期間が終了し、これまで積み立てて運用にまわされた分のお金を「満期保険金」として受け取ります。

②解約返戻金として積立金額を受け取る
保険期間の途中で保険を解約したとき、これまで支払っていた保険料(積立金)の一部がかえってくることがあり、これを「解約返戻金」と呼びます。変額保険でも、これまでの積立金額を「解約返戻金」として受け取ることができます。

変額保険のデメリット(注意点)

総じて変額保険は “買い” と判断していますが、注意点が2点あります。

①運用実績によってはマイナスとなることもある
変額保険は「保険の衣を被った投資信託」とも言われており、資産形成にチカラを入れています。一方で、個人年金や終身保険にある、「〇年後に〇〇万円を受け取れる」といった安定性がありません。そのため、預け先の運用結果次第では「100万円支払って80万円を受け取る」といった具合に、マイナスとなることもあります。

②解約控除の設定されている期間がある
原則として、ある期間のあいだ「契約間もないうちに解約しないでくださいね~」といったペナルティのようなものがあります。解約返戻金から差っ引かれるペナルティのことを、解約控除と呼びます。保険会社によってこの期間はまちまちですが、10年であれば10年のあいだ、解約をすると解約返戻金からいくらかのお金が引かれます。

まとめ:変額保険は支払っている保険料の一部が運用にまわされ、その運用結果により万が一の死亡保険金や解約返戻金が変動する保険です。①マイナスになる可能性があること②解約控除期間があることには注意!

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