6.FP1級 実技試験に向けた勉強法

FP1級 実技試験の概要

※FP1級の試験概要は「FP1級の受験資格(実務経験)」を、おすすめする参考書については「【FP1級】参考書・問題集のおすすめを激戦しました!」を参照ください。

前述のとおり、FP1級試験の難関は<学科>です。<学科>を合格することができれば、ほとんどの方が<実技>に合格することができるため、対策を練らない方も出てきます。しかし、<実技>の受験要件が「学科合格者」であったり「CFP資格取得者」であったりと、敷居が高くなっているため、合格率80%の中に入るだけでもハードルが高いのです。

ですので、しっかりと対策を練らないと容赦なく不合格になってしまいます。ご自身にあった勉強法を実施していくのが一番ですが、今回は私が実施した実技の勉強法をご紹介します。

実技試験の勉強法

使用した教材は、「FP技能検定1級実技(資産相談業務)対策問題集」とネットの情報のみです。ネットの情報だと、FP1級実技試験対策ノート!!出題傾向と論点のすべてを活用しました(お世話になりました…)。こちらのサイトによると、以下の論点が頻出で、スラスラとコンサルティングができる状態に仕上げる必要があるそうです。

<PartⅠ 論点例>
相続、事業承継対策等が出題のメインとなります。
・生命保険金
・役員退職金
・金庫株(自己株式取得)
・非上場株式等の相続税の納税猶予
・非上場株式等の贈与税の納税猶予
・FPと職業倫理☆
・小規模宅地等の評価減
・遺言
・遺留分、民法特例
☆…FPと職業倫理はほぼ毎回出題がなされます。

<PartⅡ 論点例>
不動産対策等が出題のメインとなります。
・借地借家法の普通借地権と定期借地権
・農地法の権利移動および転用の許可内容
・特定の事業用資産の買換え特例
・固定資産の交換の特例
・立体買換えの特例
・居住用財産譲渡の特例
・土地有効活用事業方式のメリット、デメリット
・J-REITの特徴
・借地権設定時の課税関係

私が実施した勉強法は、これら論点について考えられる質問事項をノートにまとめ音声録音をし、実際に相談を受けたことを想定して暗唱練習をすることです。実際に声に出して練習することが重要で、不正確な情報は丁寧に潰していく必要があります。(以下、勉強で用いたノートです。例として、数ページだけ掲載しておきます)

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