3.外貨建保険とは?
外貨建保険とは?
外貨建保険とは、支払った保険料が外貨によって運用されていき、万が一の死亡保険金や積立金額が変動する保険のことです。
まず外貨建保険には、コツコツ支払って積み立てていく方法と、まとまった資金を運用にまわす一時払いがあります。外貨建保険の場合、私がおすすめする運用方法は、一時払いでまとまった資金を運用にまわす方法です。(上の図はコツコツ積み立てていく場合の図であり、一時払いの図は4.おすすめの外貨建保険は?を参考にしてくださいね。)
変額保険のときと同様、万が一の死亡保障が備わっていますが、資産形成を目的とすれば解約返戻金を期待すべきです。支払いは、円または外貨のどちらかを選択することとなりますが、運用は外貨でなされます。一般的に、外貨の方が円よりも高い利率で運用がなされるため、個人年金・子ども保険等よりも高いリターンが期待できます。積立利率については、契約時に積立利率が設定され、その運用成果により死亡保険金および解約返戻金が増額されていきます。
また、低解約返戻金型についても説明しておきましょう(ややこしいですね…)。低解約返戻金型とは、一定期間の返戻率が低く設定されている代わりに、一定期間終了後の返戻率を高く設定している保険の総称です。投資の際には、この低解約返戻金型を選択すると、通常よりも高いリターンが期待できます(ただし、一定期間内で解約すると損を被ってしまいますので、購入の際は計画的に!)。
外貨建保険のデメリット(注意点)
外貨建保険は非常にメリットの高い商品ですが、以下の3点に注意する必要があります。
①商品内容が難しい
商品内容が難しいです。実際には上図のように単純なものでなく、市場価格調整や多岐に渡る特約の意味についても、丁寧に理解する必要があります。そのため、外貨建保険の購入を検討する際は、一度金融専門家に話を聴いてみると良いでしょう。
②為替損の可能性がある
為替とは、通貨と通貨を交換することです。イメージしやすいのは、円と米ドルの為替でしょうか。為替の相場は日々変動していますが、仮に「1ドル=100円」で交換できるのが通常だとしましょう。「1ドル=120円」で交換できるとき、円の価値は低くなっているため円安といい、逆に「1ドル=80円」で交換できるとき、円の価値は高まっているため円高といえます。円安の場合、外貨建保険では為替益が発生するのですが、円高の場合、為替損が発生するリスクがあるのです(為替については、別講にて詳細をまとめます)。
③為替での手数料がかかる
②で為替についてお伝えしましたが、外貨建保険には為替取引が発生します。為替取引には若干の手数料がかかるため、これを踏まえておく必要があります。ただ、運用で得られる利益を考えると、些細な問題と捉えることもできます。