6.『複利』計算で、投資商品を購入すると…?
アインシュタインと『複利』
金利には、『単利』と『複利』があります。言葉では分かりづらいので、100万円を例にその違いを考えてみましょう。単利10%で100万円を預けた場合、1年後には110万円、2年後には120万円、3年後には130万円…と、元の金額100万円に対し金利10%が計算され、年々その利息分が付与されていくのです。
一方で、複利10%で100万円を預けた場合、1年後には110万円、2年後には121万円、3年後には133万円…と、投資により増えた金額を含めた総額に対して金利10%が計算され、年々その利息分が付与されていくこととなります。このように複利は、単利と比べると膨らみ方が雪だるま形式となっているため、長く寝かせれば寝かせるほど、その総額は大きく膨らんでいくのです。
偉人である物理学者アインシュタインは、この数字の膨らみようを見て『人類最大の発明だ!』と言ったそうですね。私も独立系FPとしてお客さまと接する中で、この複利計算の話をすると「信じられない!」とか「ほんとにこんなに膨らむの?!」といった感想を聴きますね(確かにすごい)。
そのほか、楽天証券では積立投資をしたときのシミュレーションサイトを用意してあります。非常に使い勝手が良いので、老後資金・旅行資金・教育資金といった種々の目標を目指すとき、複利計算の参考までにご利用ください。
投資額が2倍になる『72の法則』とは?
72の法則とは、お金が2倍になるまでの期間を算出するための計算式です。算出は以下のとおりです。
72 ÷ 利率 = 2倍になるまでかかる年数
例えば、複利が0.1%であれば、72÷0.1=約720年。複利が3.0%であれば、72÷3.0=約24年といった計算です。金融機関の運用部門が目指すべき利率はやや高めですが、一般の投資家が目指すべき複利は約5.0%と言われています。複利が5.0%の場合、72÷5.0=約14.4年となり、およそ15年内に投資額が2倍となって帰ってくることが期待できます。