10.投資の心得(心がまえ)
ここまで “投資は買いだ” ということをお伝えしてきました。ご自身の大切な将来にかかわることですので、時間のあるときにでも、ゆっくりと見返すことをおすすめします。では、基本的な知識を学んだうえで、これから先どういった心がまえで投資を行っていくべきでしょうか。様々な意見はあると思いますが、私は以下の3点が挙げられると感じます。
迷ったらやる(行動する)!
まずは、迷ったらやる(行動する)!という考えです。独立系FPとしてお客さまとかかわる中で、お金持ちの方の習慣と、資産的に厳しい方の習慣を目の当たりにしてきました。お金持ちの方は総じて、行動するまでが早いです。決して、お金持ち=頭が良いというわけではなく、80点の答えをポンポンっと素早く判断しているんですよね。
先行き不透明な世の中において、完璧な答えは少ないため、100点の答えを繰り出していくのは非常に難しいです。8.投資の鉄則②:投資は長期的な視点で!においても述べましたが、とにかく試行回数を増やし、1回2回の失敗は気にしないことが成功への近道です(お金のプロである私も、「なんでこんなの買っちゃったかなぁ…」と失敗することはあります笑)。
経営者として有名なホリエモンさんも、著書『ゼロ-ダイヤモンド社』において「チャンスは誰にでも平等に流れてくる。流れてきたチャンスに飛びつくことができる “ノリの良さ” が大切なのだ」と語っています。このブログをきっかけに、一人でも多くの方が資産形成を行ってくだされば何よりも嬉しいです。
少しのマイナスは気にしない!
次に、少しのマイナスは気にしない!という考えです。投資はよく車の運転に例えられ、以下の図のように言い換えることができます。
一般の運転者は「一般の投資家」に、タクシー運転手のように特別な知識を求められる人は「運用のプロ(金融機関の運用部門)」、F1レーサーのようにその道を究めた人は「デイトレーダー」に例えることができます。車を運転する人であっても、F1レーサーのように高度なスキルが必要になるわけではありませんし、タクシー運転手のように特別な営業知識が求められるわけではありません。
また、車を運転していて事故を起こさない人はごく少数かと思われます。私もゴールド免許を所持していますが、自損事故でバンパーをこすったことはあります(直さないと…)。投資において失敗を恐れる方はいらっしゃいますが、大切なのは「少しの失敗は気にせず、失敗を活かして次を成功させること」なのです。
生活に困ったら迷わず解約!
最後に、生活に困ったら迷わず解約!という考えです。投資対象の中には、投資額に対し、いまだリターン率が100%を迎えていない金融商品があったりすると思います。そのとき、「解約したくないなぁ…」「損したくないなぁ…」という気持ちが働くことがありますが、生活に困ったときは迷わず解約しましょう。理由は簡単です。お金は大切ですが、生活・人生・生命よりも大切ではないからです。ですので、病気・ケガ、その他生活に支障をきたすことがあったときは迷わず解約し、ご自身を第一に優先しましょう。
まとめ:お金持ちが投資をするのではなく、投資をした人がお金持ちになります。総じて、「投資なんて大したことない!」という気持ちで挑みましょう!
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