4.FP1級は独学でいけるのか、予備校に通うべきか
予備校へ通うメリットは?
資格試験を受験するとき、かならずテーマに挙がるのは「独学でいけるのか、予備校に通うべきか?」という論争です。ご存じの方もいらっしゃいますが、FP1級の講座を開講している予備校は非常に少ないです。FP1級独特の試験対策を行うことが難しく、試験範囲も膨大であるというのが理由としては挙げられます。ですので、まずFP1級の講座が開校している予備校はどういったところがあるのか、把握する必要があります。
<代表例>
●LEC(東京リーガルマインド)
大手予備校のLECでは、FP1級の講座が開校しています。
FP1級とならんで、CFPの講座も開校しており、参考書・講座も充実しています。
●TAC
LECとならんで大手予備校のTACでも、FP1級・CFPの講座が開校しています。
私も法律の学習をするとき、こちらの予備校を活用させていただいたことがあります。
こういった予備校では、洗練されたテキスト・講義・添削・サポートを実施してくれるため、効率的に合格へ向けた学習が進められます。また、FP試験独特の “法令改正” や ”時事問題” についても、予想される論点を講義してくれるため予備校に通うメリットは大きいと感じます。
勉強時間の大半は結局「独学」!
ここまで予備校の良い点ばかりを挙げていきましたが、FP1級は独学で勉強すべき、というのが私の考えであり受験者の通説です。理由は2点にまとめられます。
①学科-応用 が過去問に忠実
FP1級の試験では、学科と実技に合格する必要があります。難関とされる学科では基礎(マーク式)と応用(記述式)に分けられ、前述の「FP1級の試験対策(資格・受験勉強法)」でも述べましたが、応用では過去問の焼き直し的な基本問題が多く出題されています。また、基礎は難問・奇問も多く出題されており、テキストの基本事項を確認するほか勉強しにくいものになっています。そのため、テキストで基本事項を確認し、過去問を繰り返し繰り返し解くことが合格への近道であるため、独学で十分だと考えるのです。
②「勉強は ”自分で” やるもの」
最近、独学での勉強を支える新たな予備校『資格スクエア』が業界を賑わせていますが、その予備校の代表である鬼頭さんがおっしゃっていた言葉です。私も大学受験・ビジネス法務試験・FP1級などを受験し、合格を果たしましたが、合格を勝ち取る方は結局 “自分” で勉強していると感じます。というのも、たとえ予備校に通っていたとしても、勉強時間の大半は独学の時間になるため、何より重要なのは自分で「勉強しよう!」と思う気持ちであるからです。また、FP1級は市販の参考書が少ないといえど、それでも優れた参考書・問題集が本屋にはそろっています。
これらの理由から、私はFP1級を独学で合格できるものだと考えていますし、予備校に通い効率的な学習ができたとしても、独学でまったく学習ができない場合は合格することができません。ぜひ、一念発起し、“自ら学ぶ” 姿勢で合格を勝ち取ってくださいね。