2.不動産投資の仕組み(やり方)

前講1.不動産投資の種類でまとめたとおり、不動産投資のなかでも、FPがおすすめする<不動産ファンド-賃料収入>型の投資方法をご紹介していきます。

不動産投資の仕組み

不動産投資の仕組みを図にすると、以下のようになります(複雑ですね!)。

①不動産投資ローン等の申請
銀行への融資を依頼します。職業・年収・ご家族構成などをもとに、借り入れが可能か、金利はいくらかといった審査がなされます。

②銀行資金が不動産会社へ渡る
審査に通った場合、銀行から不動産会社へと資金が渡ります。

③建設および賃貸の開始
銀行資金をもとに不動産会社が建物を建設、またはオーナーへの建物引き渡しがなされ、賃貸が開始します。

④⑤⑥賃貸・賃貸料の支払い・賃貸料の受取り
借り手が見つかった場合、その賃借人から賃貸料を受け取ることができます。

⑦ローンの返済
銀行から借り入れている、不動産投資ローンの返済を行います。

オーナー(不動産の投資者)が気にすべきは「いくら儲かるのか」!

上図のビジネスモデルを見てみると「結局のところ、毎月7万円不動産会社から受け取って、毎月7万円銀行に支払うことになるんでしょ?だとしたら、投資リターン(利益)はゼロじゃない?」と考えるかもしれませんね。銀行へのローン支払い期間は、35年などに設定するのが一般的ですが、そのローン支払い期間が終了した後は、その不動産(土地・建物)はあなたのものになるというのが重要な点です。

ローン返済期間中は不動産の賃料収入が入ってきても、銀行へのローン返済があります。シミュレーションによって額は前後していきますが、全国平均をとってみると、その収支は毎月トントンになることが多いです。

しかし、ローン返済期間が終了した後は、銀行へのローン返済は当然ない上、不動産からの賃料収入は継続して入ってくる状態となります。前述のとおり、ローンの返済期間は35年とするのが一般的ですが、建物(マンション等)の法定耐用年数は46年となっています。それだけでなく、建物は法定耐用年数以上もつ、というのも特徴です。

これらについて、数字を交えた詳細なシミュレーションについては次講以降に譲ります。

まとめ:銀行資金で不動産を購入し、賃料収入を得ていくのが不動産投資です!長期間かけて少額投資を行っていく堅実な運用方法であるため、第三の年金とも呼ばれます。

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