3.投資信託とは?




投資信託とは?

お客さまからよくある問い合わせの1つに、「投資信託って聞くけど、いったい何なの?」という質問があります。株・投資信託全般の投資手法等についてお話する前に、今回は ”投資信託とは?” という疑問を解消していきたいと思います(FP1級を受験される方、2次の面接では頻出次項ですよ!)。上図のとおり、投資信託(ファンド)とは国債・株式等を1つの袋に『パッケージング化』したものです。緑の袋の中に、いくつか会社の株式や国債が入っており、購入者はこの多くの投資対象へ少しづつ投資をしている状態となるのです。

例えば、1万円を出資してこの投資信託を購入したとしましょう。この場合、日本国債へ2,500円、いすゞ株へ1,000円、任天堂株へ1,500円、三菱商事株へ1,700円、TOYOTA株へ2,000円、アステラス製薬へ1,300円投資する、といった具合になり、それぞれの投資対象を “つまみぐい” しているような状態となるのです(厳密には金融機関の手数料等が発生するため、この例えは概要だと思ってください)。

大企業の中には、最少額でも20万円以上からでしか投資できない株式もザラにあって、「少額から投資をしたい」と考えている人にとっては敷居が高く感じることがあります。しかし、投資信託の場合5,000円からといった具合に、少額からでも出資が可能で、かつ大企業の株式にも手を出せるケースが増えるのです。

投資信託は「資産分散」が可能です!

上図を見ていただくと分かるとおり、投資信託、つまり1つのパッケージング化された袋を購入するだけで、様々な投資先へ分散投資されていることがわかります。投資信託は「資産分散」が可能である、これが最大のメリットです。

7.投資の鉄則①:資産を分散させよう!でもまとめましたが、資産は単独で保有するよりも、分散して保有する方が安定した成果を得られます。1つの会社において株価が落ちてしまった場合でも、ほかに投資している会社株式があれば、トータルで “儲け” となることがあります。そのため、堅実な投資をするためには「資産を分散させること」が鉄則の1つなのでした。

初心者にとって難しいのは、「良い預け先を見分ける」ことでしょう。そのハードルを低くしてくれるのが投資信託であり、私も投資のアドバイザーとしておすすめすることが多いです。

まとめ:投資信託とは、種々の投資対象を『パッケージング化』したもの。投資信託では「資産分散」ができるため、初心者にはおすすめです!

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