4.インフレ(物価上昇)対策 - 投資をする理由②
インフレ(物価上昇)とは?
インフレとはインフレーション(inflation)の略であり、物価上昇に伴い、お金の価値が下落することを指します。…といっても分かりづらいですよね。例を挙げつつ、まとめていきます。
例えば、コンビニのアイス。ひと昔前までは、100円+税で買えるものがほとんどで、60円ほどで買えるものも何点かお店に置いてあったと思います。それがいまはどうでしょう、お店に行くと180円ほどのものが当たり前で、安いものでさえ130円ほどのものが多く見受けられると思います。
そのほか、総務省統計局(2011年、2016年比)の調べによると、『アイスクリーム』の価格は267円から287円、『食パン』の価格は445円から526円、『インスタントコーヒー』の価格は387円から429円へと高騰しています。
さて、このように物価が上昇すると、お金の価値はどのように変化していくのでしょう。下の図をご覧ください。
これまで100円で買えたアイスも、200円まで物価が高騰した場合、100円玉ひとつで買うことができなくなります。このとき、実質的に持っているお金の価値が下がったといえ、運用せずにお金を持っているだけだと、日に日にお金の価値が下がるリスクがあるのです。
投資であればインフレ対策ができる!
ここまでインフレの危険性について述べてきましたが、これはあくまでタンス預金など “ただ単にお金を抱えている状態” にいえることです。投資であれば、物価上昇に伴って国債の金利が高まったり、株・投資信託の運用成果もあがることが期待できるでしょう。さらに、不動産投資も賃借人からもらえる賃料収入が値上げされたりすることで、結果的にリターンは大きくなることが期待できます。
投資の預け先にもよりますが、私はインフレが起きることは十分にあり得ると考えています。必ずしもインフレが起きる、と断言はできなく、投資を強制することはできませんが、健全な家計を形成していくのであれば投資を積極的に行うことが大切です。