6.不動産投資のメリット②:インフレ対策ができる!

不動産投資の仕組みについては、前講以前で述べてきたとおりです。今回は、メリットの2つ目「インフレ対策ができる」という点についてまとめていきます。

インフレ(インフレーション)とは?

インフレについては、4.インフレ(物価上昇)対策-投資をする理由①でまとめました。 インフレとはインフレーション(inflation)の略であり、物価上昇に伴いお金の価値が下落することを指しますが、これを図式化したものが以下のとおりです。

2011年から2016年にかけて、各商品の価格(物価)は上昇しています。物価上昇により、以前まで買うことができた商品が同価格で購入することができず、実質的にお金の価値が下がるのです。2018年1月現在、日銀の政策やこれまでの物価指数動向を追いかけてみると、インフレ率2%で推移していくというのが現実的な見通しとなっています(詳細は4.インフレ(物価上昇)対策-投資をする理由①にて!)。

不動産投資がインフレ対策になるのはなぜ?

さて、ここまでインフレについておさらいしてきましたが、今回の記事は「不動産投資のメリット:インフレ対策ができる」というテーマでしたね。この点について見ていきましょう。

インフレ時は物価が上昇するのですが、不動産の賃料収入も上昇します。そのため、世間の物価が上がったとしても賃借人から受け取ることのできるお金も上昇し、結果として収益が増えることとなります。では、インフレ時にはどういったシミュレーションになるのでしょう。

通常の不動産投資シミュレーションは、以下の図のとおりです(詳細は、4.不動産投資のシミュレーション:利回りは?に譲ります)。

そして、インフレ時の不動産投資シミュレーションは以下のとおりになります。

ワンルームマンション等の不動産賃料収入は、1%ずつ下落していくのが一般論でした(老朽化ですね)。一方、物価は2%ずつ上昇するというのが一般的な推測ですが、少なく見積もって1%ずつ物価上昇が起きたと仮定しましょう。この場合、賃料収入の下落と上昇が1%ずつとなりますので、お互いに相殺。つまり、契約時より不動産の収益が70,000円で維持されると考えられます。

そのため、ローン支払い額-不動産の収益=7万円-7万円=0円となりますので、実質支払い額がゼロで終身年金を手に入れることとなります。もちろん、お客さまには「不動産の賃料収入は、年々下落するものと考えてシミュレーションしてくださいね」とお伝えしていますが、理論上、こういった “おいしい” 状況があり得るわけです。

まとめ:不動産投資はインフレに強い、という特徴があります!

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