10.不動産投資の詐欺・勧誘・失敗が怖いという方




不動産投資=営業電話?

私は不動産会社から営業電話がかかってきたことがありませんので、あくまでお客さまからうかがったことのある話です。不動産会社から電話がかかってきて、なにかと思えば不動産投資の勧誘(営業)だった…ということが往々にしてあるそうです。不動産投資の会社では、いわゆる飛び込み営業・テレアポといった営業手法をとっている会社が多いようですが、ひとえに「その手法が最効率であるから」が理由として挙げられるでしょう。

金融の専門家として、いまの日本は嘆かわしい時代だと感じています。もともと「営業」とは、お客さまの問題点を発見し、解決するという目的がその趣旨としてあります。例えば、老後(65才以降)に受け取れる年金は、高くとも月20万円ほど。しかし、老後も生活していくためには月27万円は最低必要となり、その準備として “不動産投資≒第三の年金” という解決策が捻出されるわけです。

しかし、「営業マン≒悪い人」とのイメージが定着しつつある現代では、営業マンも消費者もloser×loserの関係であるといえるでしょう。営業マンにとっては自社製品を提供することができませんし、消費者も問題解決を逃してしまっている… といった具合に、お互いがチャンスを逃してしまっていることとなります。

世の中には「良い借金」と「悪い借金」がある!

ほかの少額投資と比べ、不動産投資には “借金をする” というカベがあります。そのため、「借金をしてまで投資をしたくないなぁ…」という考えを持つ方もいると思います。しかし、不動産投資の場合は “良い借金” ができるから投資をするのであって、まとまった資金がある方には不動産投資を勧めることはないです。

世の中には “良い借金” と “悪い借金” があります。良い借金とは、低利率で借り入れることができ、収益が期待できる借金のこと。一方で悪い借金とは、高利率でしか借り入れができなく、収益でなく負債だけが残る借金のことです。前者には不動産投資などが挙げられ、後者には見栄のはった生活資金やカードローンなどが挙げられます。つまり、借金は借金でも、“良い借金” であればどんどん実行すべきなのです(学校でお金の教育をしていない弊害が如実に表れていますね)。

迷ったら “やる!” くらいの勢いで

私が予備校のTACへ通っていたとき、郷原豊茂さんという、非常にエネルギッシュな講師がいました(いまでも尊敬している方の一人です)。その方はスケジュールが常にツメツメで、忙しなく活動しているのが日常茶飯事でした。その方がおっしゃっていた「迷ったら “やる”!」との言葉が、いまだに心に残っています。

投資にも同じことがいえるでしょう。いくら知識を蓄えていても、実行しなければ意味がありませんし、経験を重ねなければいつまでも怖いままです。契約内容をきちんと確認し、メリット・デメリットも把握しておく必要がありますが、最後は「迷ったら “やる” !」ような想い切りも大切ですね。

まとめ:世の中には「良い借金」と「悪い借金」がありますが、不動産投資は「良い借金」といえます。腰が重い方はぜひ、思い切りをよくしてくださいね。

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