5.不動産投資のメリット①:生命保険と年金代わりになる?!
不動産投資の利益の出し方・シミュレーションは、前講までまとめてきたとおりです。しかし、不動産投資の良いところは “利益を出す” のみではありません。本講より数回に渡って、その不動産投資のメリットについて何点かまとめていきます。
不動産投資が生命保険の代わりになる?!
まず、本講では不動産投資が生命保険の代わりになるという点についてお話していきますね。「ワンルームマンションのような不動産を買っただけなのに、なんで生命保険の代わりになるの?」と考える方も多いと思います。
団体信用生命保険(以下:団信)をご存じでしょうか?団信とは、住宅ローンの契約者に万が一の死亡事故があった場合に、銀行に対して支払われる保険のことで、いわば住宅ローンの担保として加入するものです。例えば不動産投資をはじめるとき、銀行から融資を借りると同時に団信に加入することになりますが、オーナーに万が一のことがあった場合には、保険会社から銀行へと住宅ローンの残額が支払われます。そのため、住宅ローンを借りたオーナーは、死亡保険に加入している状態と同じ状態となるのです。
また3.不動産投資のシミュレーション:概要は?でも述べたとおり、不動産投資は “第三の年金” とも呼ばれ、終身年金の代わりにもなります。これらをまとめると、以下のようになります。
シミュレーションしてみると…?
「不動産投資」を行った場合と、一般的な「収入保障保険」と「個人年金(終身)」に加入した場合では、拠出額にどれだけ差が開くのでしょうか?
a.「不動産投資」を行った場合
4.不動産投資のシミュレーション:利回りは?でまとめたとおり、平均的な不動産投資では約540万円の拠出となります。
b.「収入保障保険」と「個人年金(終身)」に加入した場合
上記不動産投資の例と同じになるよう民間の収入保障保険に加入した場合、月々の拠出額はおよそ2,500円ですので、2,500円×35年×12ヶ月=105万円になります。同様に個人年金の場合ですと、月々の拠出額はおよそ30,000円ですので、30,000円×35年×12ヶ月=1,260万円。これらを合わせると、105万円+1,260万円=1,365万円の総拠出となるのです。
比較してみると、1,365万円-540万円=825万円。つまり、「不動産投資」を行った場合と、一般的な「収入保障保険」と「個人年金(終身)」に加入した場合では、「不動産投資」に加入した方が約1,365万円得する計算となるわけです(かけ離れていますね!)。